『邪馬台国総合説 赤椀の世直し』は、少なくとも三冊に分けて記述されるべきかなりの分量のものです。(一冊目にその全体像の概要は述べてありますが・・・)

 このページでは、予定している二冊目の内容を「目次」で示します。かなり細かい目次構成になっていますが、実はその大半は、8〜9割方でき上がっているものです。というのは、それらは、一冊目になるべきものであったのが、全部で700ページ近くにもなるために、二冊目にまわすべく分割したものです。

 三冊目は、崇神、垂仁、景行(10〜12代天皇)と続く、いわゆる「イリ王朝」あるいは「三輪王朝」の時代が、旧狗奴国勢力の復活したものであること、奈良を中心とした軍事的独裁政権の拡大した時代であり、瀬戸内海、四国、九州を武力平定した、およそヤマト国家とは言えない時代であったこと。また垂仁の時代には沖縄「征伐」を決行しているであろうことを述べる予定です。西暦350年前後のことでしょう。従来の常識にない事柄だけに、「そんなバカな」という反応が聞こえそうですが、神話の形になって古事記、日本書紀にあるのです。沖縄では民話の形で語り伝えられています。それがキジムナー(ケンモン、グワッパ、カッパ、と同義で「木の神、水神、金属の神」のこと)伝説の本来の意味であることは、まだ明らかにされていません。

 最近の沖縄では、キジムナーが自然保護のカミ(象徴)のように扱われつつあります。しかしその本来の姿は、4世紀半ば頃の「ヤマト」正規軍による、沖縄蹂躙が民話化されたものであったと思われます。(なぜ、その沖縄侵略が行われたかも、民話の中から読み取れます)。
 おそらく沖縄島人、数千名(当時の人口の半数以上か)の犠牲の上に成る民話であり、沖縄においてはその後、1000年近くも歴史が失われる原因を説明するになくてはならない貴重な「お話」なのです。三冊目は気の進まない執筆になりそうですが、避けて通れることではありません。では、以下に第二巻 予定目次を。
(ただし最後の第四章は、銅鐸関連ですから、三冊目にまわすことも検討中)

   第二巻 目次(予定)

序章

(一冊目の重要事項で、書き落とした事柄)

第一章 世直しの起源と沖縄・琉球  

第一節 「琉球」は「沖縄」の漢訳地名に由来する
第二節 沖縄の弥生遺跡にみる日本本土との交流
第三節 風土記にみる世直しと太陽信仰の起源
第四節 渡来人と「世直し」

第二章 瀬戸内海と百襲姫の時代

第一節 百襲姫の登場以前
第二節 讃岐東岸の百襲姫伝説
1 水主の神 百襲姫
2 讃岐一宮と百襲姫
3 船山神社
第三節 吉備・伯耆の孝霊伝承と百襲姫
第四節 伊予水軍の伝承と百襲姫
第五節 阿波・土佐の孝霊・百襲姫

第三章 日本神話と氏姓制度

第一節 「臣と連」の日本神話
1 氏姓制度とは
2 連(むらじ)姓氏族の代表
3 臣(おみ)姓の氏族
4 臣は皇別、連は神別、その意味するもの
5 孝元天皇後裔氏族の異常性
6 欠史八代の 后妃伝承の不可解さ
7 神話と史実と臣・連の制度
第二節 日本神話の神の系譜
1 日本神話の神々の系譜の特徴・・神々の二元対立
2 記紀神話成立の背景
3 記紀神話成立の立役者
4 総合説からみた日本神話の概要
(1)〔日本神話の意義と構成〕
(2)〔国生み神話〕
(3)〔高天原神話〕
(4)〔出雲神話〕
(5)〔日向神話〕
(6)〔日本神話の編纂〕
(7)〔日本神話の系統〕
(8)〔日本神話の性格〕
第三節 雷神・大物主・少彦名・三輪山
1 雷神と三輪山の伝承
(1) 鬼と雷と銅鐸
(2) 雷神と地神
(3) 三輪山伝説の大物主は銅鐸のカミである
2 小さき神、少彦名神の出現
(1) スクナヒコナとはいかなる神であるか
(2) 日本書紀における少彦名神と大物主神
(3) 古事記における少彦名神と大物主神
(4) ガガイモの意味するもの
(5) 少彦名は太陽信仰の象徴である
(6) 蛭児神話との共通性
3 少彦名神話の考古学
(1) 櫛山古墳にみられる沖縄形遺物・副葬品の“廃棄”
(2) 日葉酢媛陵古墳の沖縄形副葬品
(3) 三輪山祭祀の変遷
4 三輪山伝説(箸墓伝説)の発生した時代はいつか

第四章 銅鐸を祀った人々

第一節 銅鐸と関連する氏族
第二節 尾張氏と銅鐸
1 銅鐸を奉祭した氏族の系譜
2 尾張氏の分布圏と銅鐸
3 尾張氏の系譜
4 吉備の尾針神社と百襲姫
5 讃岐の百襲姫を祭る神社と尾張氏
6 巻向遺跡の尾張系土器
7 四国にある東海系土器
8 東海地方の沖縄形副葬品
第三節 和珥氏と銅鐸
1 和珥氏の意義
2 和珥氏の系譜
3 和邇という地名
4 和珥氏族の日本海ルート
5 東大寺山古墳と沖縄形副葬品